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花束の男

 母が夕食の買い物をした後、ブティックを覗いてから外に出ると、


 花束を持った男が立っていました


 花束といっても、ブーケのようなかわいらしいものではありません。
 成人男性が自分の両腕で輪を作ったものより少し大きいくらいの、紫色の花束です。

 そりゃあ、浮いてましたよ

 人でにぎわう繁華街のど真ん中に、プロポーズでもありえないようなど派手な花束を持った男。
 何事かと母とブティックの店員(客の見送りに外に出てきた)が見守る中、男はそっと近づいてくると言いました。

十年前からあなたのことを見ていました。これ、受け取ってください


 長いよ! 期間が長すぎる。
 受け取ってみると、それは生花ではない様子。何か加工してあるのか、造花なのか。
 母が考えていると、青年は言いました。

青年「一年後にまた来ます


母「何で!?

青年「その花、一年しか持たないんですよ」

 問題はそこではない。
 母の背後では、ブティックの店員が時を止めている。
 そのまま、彼はさわやかに去って行った。何かのフラグが立った。

母「……何あれ?」
店員「花の妖精でしょうか……?」
母「一年後ってことは、それまでは何もないのかしら?」

その直後に、別の店の知人店員のところに花を持ち込むと、彼女はこういった。

店員「あ、ブリザードフラワーですねv 薬品に生花を漬け込んで作るんですよ。科学仕様のドライフラワーみたいなものです。すごいですね。


これ、いいものだと一本2000円とかしますよ


*のちに機械うさぎがネット検索したところ、花束の推定金額は8万円


 ちなみに、その花の中には名刺が入っていた。

 フラワーショップ ××(伏字)

 ただちにネットで検索したところ、市内にある花屋の一つであることが判明。
 機械うさぎの実家より、徒歩10分程度
 ただし、遭遇場所からだと徒歩20分

 跡をつけてきていた可能性が限りなく高い

 このストーカーめ。
 ちなみに、店のHPはなかったものの、個人のブログにいろいろな記事が。店内写真もありました。特定されると店に迷惑がかかる可能性があるので載せませんが。
 評判は、

「今日は市内でも有名な変な花屋さん、××に行ってきました」
「ずっとアートスタジオだと思っていたんですが、花屋だったんですね」
「やっぱり、一味違う花を買うならここですね」

il||li_| ̄|○il||li どういう店だ……

 さらに探すと店内と外観の写真が!
 外観は……一言で言うなら、廃墟
 打ちっぱなしのコンクリートがいい感じに風化して、なんともアーティスティック
 そして店内はナウシカを思い出しました
 ジブリの風の谷のナウシカには、主人公のナウシカが地下で腐海の森の植物をこっそり育てているシーンが出てくるのですが、思わずそれを連想しました。
 廃墟的な店内に、天井までびっしりと見たことのない植物が並んでいます。
 なぜかバラとか菊とか見覚えのある花が一輪も見当たりません
 店はオーナー夫妻がやっている模様。
 オーナーの顔まではわかりませんでしたが、青年の年齢からしてこのオーナーの息子ではないかと予測しているのですが。
 この花の使者、やらかしてくれました。

 以下、続報を待て!



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2008/07/04 19:55 | 花屋コメント(2)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

きましたね~、新エピソード「花の使者」。「試写」や「支社」ぢゃないですよね。

いやぁ、次号を待ちます。
どんなになっているんでしょう。
\(-。-)//ドキドキ

楽しみにしてます~。
って、完全に他人事・・・・・・・

No:321 2008/07/05 00:54 | とみー #/KoANL1I URLコメントの編集 ]

>とみーさん
返信遅くなってすみません……

来ましたよ。花の妖精
年期という点では歴代1位2位を争うかも
今後というか、うん、いろいろと大変です

No:323 2008/07/20 22:11 | 機械うさぎ #- URL [ コメントの編集 ]

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